ヒト,ブロイラーおよび採卵鶏由来Salmonella Infantisのパルスフィールド電気泳動法による解析

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  • 業績ノート ヒト,ブロイラーおよび採卵鶏由来Salmonella Infantisのパルスフィールド電気泳動法による解析
  • ギョウセキ ノート ヒト ブロイラー オヨビ サイラン ケイ ユライ Salmonella Infantis ノ パルスフィールド デンキ エイドウホウ ニ ヨル カイセキ

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抄録

由来の異なるSalmonella Infanis(SI){ヒト由来8株(食中毒患者3株、散発性下痢症患者3例、業者検便2例)、市販鶏肉1株、食鳥処理場ブロイラー鶏肉由来9株、採卵場由来9株}について、パルスフィールド電気泳動法パターン、薬剤感受性およびプラスミドを検査した。Xba Iでは16のパターン(ヒト由来は6型、ブロイラー由来は6型、採卵鶏由来は6型)に制限酵素Bln Iでは11のパターン(ヒト由来は7型、ブロイラー由来は4型、採卵鶏由来は6型)に、分かれた。Xba Iでは散発性下痢症由来とブロイラーが1例のみ一致したが、Bln Iでは食中毒患者由来株は市販鶏肉1例とブロイラー由来4例および採卵鶏由来4例と、散発性下痢症由来株はブロイラー由来2例と一致した。以上から、SIによる患者はブロイラー由来が7株(70%)、採卵鶏由来が4株(44.4%)であったことから、ブロイラー食中毒にSIが関与していることが示唆された。3剤以上の多剤耐性菌は、ヒト由来2株(25%)、ブロイラー由来7株(70%)および採卵鶏由来2株(22.2%)に認められ、ブロイラー由来株の多剤耐性化が認められた。プラスミドプロファイルでは4パターンに分かれ、ヒト由来株はI、IIIおよびIV型が各1例、ブロイラー由来株はI型が5例、II型が2例、採卵鶏由来株はI型が2例に認められた。

収録刊行物

  • 鶏病研究会報

    鶏病研究会報 41 (1), 47-51, 2005-05

    つくば : 鶏病研究会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (19)*注記

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