味覚障害患者の動向

• 愛場 庸雅

  大阪市立総合医療センター耳鼻咽喉科

書誌事項

タイトル別名

• Trends in subjects with taste disorder

抄録

味覚障害患者の長期的動向を探るため, 1992年～2009年に大阪市立大学付属病院および大阪市立総合医療センターで診療した味覚障害患者1,594名 (男565名, 女1,029名) について, 患者数, 年齢性別構成, 血清亜鉛値の変動, 原因別頻度を調査した.<br>患者数は徐々に増加しており, 特に高齢者の割合が増加する傾向が見られた. 原因別の頻度は, 特発性が半数を占めていたが, 亜鉛欠乏や薬剤が大きな影響を及ぼしていると考えられた. また血清亜鉛値の低い患者が増加する傾向にあった. これは, 高齢者人口の増加や, 食生活の変化による国民の亜鉛摂取の減少, 薬剤の濫用などの社会問題を反映しているものと思われた.

収録刊行物

• 口腔・咽頭科

  口腔・咽頭科 24 (2), 135-140, 2011

  日本口腔・咽頭科学会

キーワード

• 高齢化
• 亜鉛
• 薬剤
• 食生活

詳細情報

• CRID: 1390001204426598016
• NII論文ID: 130004553118
• NII論文ID: 10029058931
• NII書誌ID: AN10235405
• DOI: 10.14821/stomatopharyngology.24.135
• ISSN: 18844316
• ISSN: 09175105
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011296546
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可