書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical results of larynx preservation surgery for hypopharyngeal cancer -Prognosis and recurrent cancer-
- —Prognosis and recurrent cancer—
- ―術後再発症例に関する考察―
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抄録
2004年から2008年までに当科で一次治療を行った喉頭温存下咽頭部分切除術を施行した下咽頭癌8症例を対象に,治療の経過,再発症例について検討した。対象は男性6例,女性2例,年齢は46~74歳(中央値59歳)であった。全例の疾患特異的5年生存率は66.7%,5年無再発率は50%であった。術後再発を来した症例は4例あった。4例中1例は12ヶ月で肺転移,残り3例は全例後壁型であった。これらはpN(+)=0であったが,7ヶ月程度でルビエールリンパ節,上縦隔リンパ節など郭清野外に再発していた。リンパ節再発症例の再発治療では,化学放射線治療が施行され,CR2例,PR1例と高い奏功率であった。生命予後や無再発率に関わる因子として,健側頸部郭清施行の有無や術後放射線治療の有無で関与が示唆された。死因の検討では,死亡例2例は何れも遠隔転移死であった。下咽頭部分切除症例では,ルビエールや縦隔リンパ節転移のリスクも考え,術後化学療法などの補助療法を考慮すべきと考えられた。
収録刊行物
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- 頭頸部癌
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頭頸部癌 36 (1), 62-66, 2010
日本頭頸部癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205222012416
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- NII論文ID
- 10029079364
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- NII書誌ID
- AA11985555
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- ISSN
- 18818382
- 13495747
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可