頭頸部癌治療後の摂食嚥下リハビリテーションが摂食嚥下機能とＱＯＬに及ぼす効果

• 小野 二美

  東北大学大学院医学系研究科機能医科学講座内部障害学分野

• 上月 正博

  東北大学大学院医学系研究科機能医科学講座内部障害学分野

• 志賀 清人

  東北大学大学院医学系研究科神経感覚器病態顎講座

• 長坂 誠

  東北大学大学院医学系研究科機能医科学講座内部障害学分野

• 香取 幸夫

  東北大学大学院医学系研究科神経感覚器病態顎講座

• 海老原 覚

  東北大学大学院医学系研究科機能医科学講座内部障害学分野

• 伊藤 修

  東北大学大学院医学系研究科機能医科学講座内部障害学分野

• 小林 俊光

  東北大学大学院医学系研究科神経感覚器病態顎講座

書誌事項

タイトル別名

• The effect of postoperative swallowing rehabilitation on swallowing function and QOL in patients with head and neck cancer

抄録

〈背景・目的〉本研究では，頭頸部癌術後に摂食嚥下リハビリテーション（摂食嚥下リハ）が，摂食嚥下機能，構音機能や疾患特異的QOLへ及ぼす影響を経時的に検討した。<br>〈対象・方法〉頭頸部癌の外科治療を目的として入院した頭頸部癌患者27名を対象とし，摂食嚥下リハ群と非リハ群の2群に分類して，術後2ヶ月間の摂食嚥下リハの効果を経時的に評価した。<br>〈結果〉頭頸部癌手術によって摂食嚥下機能，構音機能や疾患特異的QOLが有意に低下した。2ヶ月間の摂食嚥下リハにより，摂食嚥下機能は有意に改善し，特に，FDA（合計）とその下位項目「舌」や「顎」の改善が良好であった。単語明瞭度でも改善傾向を認めた。また，疾患特異的QOLも一部有意な改善がみられた。<br>〈結語〉摂食嚥下リハが，口腔機能の一部やQOLの改善をもたらすことを明らかにした。

収録刊行物

• 頭頸部癌

  頭頸部癌 36 (1), 111-118, 2010

  日本頭頸部癌学会

キーワード

• 頭頸部癌
• 摂食嚥下リハビリテーション
• QOL

詳細情報

• CRID: 1390001205222028544
• NII論文ID: 10029079499
• NII書誌ID: AA11985555
• DOI: 10.5981/jjhnc.36.111
• ISSN: 18818382
• ISSN: 13495747
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010195482
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可