当院における声門癌の臨床的検討

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タイトル別名
  • A clinical study of glottic carcinoma

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抄録

1998年~2004年の間に当科にて治療を施行した声門癌一次根治症例179例について検討した。当科において施行した治療法は,T1症例は放射線単独療法,T2症例は放射線単独療法或いは少量cisplatin(CDDP)併用放射線療法,T3,T4症例は喉頭全摘術であった。<br>5年死因特異的累積生存率は95.1%,病期別では,Stage I:96.5%,Stage II:96.6%,Stage III:92.9%,Stage IV:68.6%であった。早期声門癌放射線治療群におけるT分類別局所制御率は,T1a:83.1%,T1b:60.7%,T2:62.5%であり,T2症例群の照射単独群と少量CDDP併用群においてはそれぞれ49.2%,83.6%であった。T2症例において少量CDDPの併用が,局所制御率の向上に影響すると考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 36 (3), 322-326, 2010

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (17)*注記

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