術後ｍｏｄｉｆｉｅｄ　ＦＯＬＦＯＸ療法が奏功した多発性傍大動脈リンパ節転移をともなうＳ状結腸腺扁平上皮癌の１例

• 増田 勉

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 稲次 直樹

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 吉川 周作

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 内田 秀樹

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 久下 博之

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 横谷 倫世

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 山口 貴也

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 山岡 健太郎

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 稲垣 水美

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 下林 孝好

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 松岡 正樹

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 大辻 俊雄

  健生会奈良大腸肛門病センター

• 森田 剛平

  奈良県立医科大学病理診断学講座

• 榎本 泰典

  奈良県立医科大学病理診断学講座

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Adenosquamous Carcinoma of the Sigmoid Colon with Paraaortic Lymph Node Metastasis

抄録

症例は60歳代，男性で，下血を主訴に近医受診した．大腸内視鏡検査で，S状結腸に亜全周2型の腫瘍を認め，手術目的にて当院紹介受診となった．上腹部造影CT検査にてinteraorticからretrocavalに及ぶ多発性傍大動脈周囲リンパ節転移を認めた．S状結腸切除術を施行した．また，傍大動脈周囲リンパ節転移巣の一部を切除した．病理組織学的検査では，粘膜内から奬膜下層へかけて一部に腺腔形成をともないまたシート状に増生する腫瘍が混在し，一部には角化像もともなっていた．以上より腺扁平上皮癌と診断．病理組織学的進行度は，pSS，N1，P0，H0，M1（No. 216）， stage IVであった．退院後，m-FOLFOX6療法を6クール施行した．術後14カ月の，平成22年2月に施行した腹部CT造影検査にても傍大動脈周囲リンパ節転移に対してCRを維持しており，他に再発を認めておらず経過良好である．<br>

収録刊行物

• 日本大腸肛門病学会雑誌

  日本大腸肛門病学会雑誌 64 (3), 164-169, 2011

  日本大腸肛門病学会

キーワード

• S状結腸腺扁平上皮癌
• 多発（性）傍大動脈リンパ節転移
• m-FOLFOX6

詳細情報

• CRID: 1390282679833062656
• NII論文ID: 10029095185
• NII書誌ID: AN00195100
• DOI: 10.3862/jcoloproctology.64.164
• ISSN: 18829619
• ISSN: 00471801
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/jcoloproctology/64/3/64_3_164/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011158465
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可