膵腫瘤を契機に発見された急激な転帰をとった肝血管肉腫の1例

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  • A CASE OF HEPATIC ANGIOSARCOMA PRESENTED WITH A PANCREATIC TUMOR AND PROGRESSED RAPIDLY

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抄録

症例は46歳,男性.上腹部痛を主訴に当院消化器科を受診した.画像検査上膵頭部に4cm大の内部が不均一でhypovascularな腫瘤が存在し肝内にはいくつかの小結節性病変を認めた.膵腫瘤,肝内の多発結節はサイズが徐々に増大し,入院後10日,膵頭部腫瘤が破裂出血したため,緊急に止血ドレナージ術を行った.術後6日には肝内多発結節のサイズが増大,S3のものが破裂出血しており,一時的な止血救命を目的にTAEを行った.術後10日(入院後22日)肝不全のため死亡.剖検病理所見では肝血管肉腫と診断された.診断に苦慮し,膵頭部腫瘤を契機に発見されるという非常に稀な肝血管肉腫を経験した.若干の文献的考察を加え報告する.

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参考文献 (31)*注記

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