気管分岐部切除再建を施行した平滑筋腫の1例

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タイトル別名
  • Surgical resection of tracheal carinal leiomyoma: Report of a case

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抄録

気管・気管支に発生する平滑筋腫は,比較的稀な疾患である.気管分岐部より発生した平滑筋腫に対して切除および気管支再建術を施行した1例を経験したので報告する.症例は,57歳,女性.6ヵ月前から労作時呼吸困難および乾性咳嗽を自覚した.喘息として治療されたが,同症状は次第に増悪したため,近医で施行した胸部CTで気管分岐部の腫瘍を指摘され当科へ紹介となった.気管支鏡検査にて,気管分岐部より左主気管支内腔に突出する腫瘤性病変を認めた.同部位の気管支鏡下生検では,中度から高度の異形成を認めたが,悪性腫瘍を否定できなかったため,気管分岐部切除,Montage法による再建術を施行した.術後の病理診断は平滑筋腫と診断された.術後は良好に経過した.

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