穿通性気管気管支損傷(刺創)に対し,自発呼吸下胸骨正中切開にて修復を行った1例

  • 長阪 智
    国立国際医療研究センター 呼吸器外科
  • 伊藤 秀幸
    国立国際医療研究センター 呼吸器外科
  • 桑田 裕美
    国立国際医療研究センター 呼吸器外科
  • 清家 彩子
    国立国際医療研究センター 呼吸器外科
  • 北沢 伸祐
    国立国際医療研究センター 呼吸器外科
  • 森田 敬知
    独立行政法人国立病院機構災害医療センター 呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名
  • Surgical management for penetrating tracheobronchial injury approached by median full sternotomy under spontaneous respiration: A case report

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抄録

穿通性気管気管支損傷の頻度は非常に稀であるが,致命的な外傷である.今回我々は,自殺目的の刺創による気管気管支損傷に対し,挿管・自発呼吸下に胸骨正中切開にて修復を行い良好な経過をたどった1例を経験した.一般的に,分岐部損傷を認め換気が保てない場合,または人工呼吸器が不可欠の場合,損傷部を超えた片肺換気が必要であり,手術時は後側方切開にての修復術を行うように推奨されている.文献的考察を踏まえ報告する.

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被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (33)*注記

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