右I期肺癌術後乳糜胸に対しオクトレオチド投与が有効であったと考えられる1例

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  • A case of postoperative chylothorax successfully treated with octreotide

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抄録

ソマトスタチンアナログ製剤であるオクトレオチドが効果を認めた肺癌術後乳糜胸例を経験した.症例は61歳男性で右上葉肺癌に対し完全胸腔鏡下右肺上葉切除ならびにリンパ節郭清を施行後乳糜胸を併発した.中心静脈栄養による絶食のもと,乳糜胸発症2日目よりオクトレオチドの皮下投与を開始した.投与開始4日目より1日3回投与に増量し,その4日目より胸水が著減した.胸膜癒着術を追加し乳糜胸を治癒せしめた.オクトレオチド投与による重篤な副作用は認めなかった.オクトレオチドは術後乳糜胸に対する治療法として一選択肢になると考えられた.

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参考文献 (29)*注記

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