重度の肺動脈弁狭窄症に両方向性短絡の心室中隔欠損症を合併した犬の一例

• 中村 隆

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

• 上地 正実

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

• 水野 祐

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

• 内田 周平

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

• 粕谷 新音

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

• 原田 佳代子

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

• 河野 正太

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

• 篠田 麻子

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

• 遠藤 征明

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

• 沢田 保

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

• 水野 壮司

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

• 船山 麻理菜

  日本大学生物資源科学部獣医学科　獣医内科学研究室

書誌事項

タイトル別名

• Severe Pulmonary Stenosis and Bidirectional Shunting Muscular Ventricular Septum Defect in a Dog
• 症例報告 重度の肺動脈弁狭窄症に両方向性短絡の心室中隔欠損症を合併した犬の一例
• ショウレイ ホウコク ジュウド ノ ハイ ドウミャクベン キョウサクショウ ニ リョウ ホウコウセイ タンラク ノ シンシツ チュウカクケッソンショウ オ ガッペイ シタ イヌ ノ イチレイ

抄録

失神を呈する4歳齢のボーダーコリーが来院した。パルスオキシメーターによる動脈血酸素飽和度の低下を認め，心臓超音波検査により肺動脈弁狭窄症および両方向性短絡の筋性部心室中隔欠損症と診断された。肺動脈流速は5.3 m/secを示し，右室の求心性肥大および収縮期の右-左短絡血流を認めたことから，肺動脈弁狭窄による右心負荷は重度であると判断し，体外循環下にて肺動脈弁矯正術を実施した。術後，肺動脈流速は依然高値を示したものの，失神の消失，動脈血酸素飽和度の改善，収縮期における左-右短絡血流を認めたことから，本症例に対する肺動脈弁矯正術は有効であったと考えられた。また，術後のQp/Qsが1.35を示していたことから，術後の肺動脈における高速血流の要因として心室中隔欠損孔を通過する短絡血流の増加が考えられた。

収録刊行物

• 動物の循環器

  動物の循環器 44 (1), 11-16, 2011

  日本獣医循環器学会

キーワード

• cardiopulmonary bypass
• open heart surgery
• pulmonary stenosis
• ventricular septul defect

詳細情報

• CRID: 1390282681434338816
• NII論文ID: 10029134243
• NII書誌ID: AN10192925
• DOI: 10.11276/jsvc.44.11
• ISSN: 18835260
• ISSN: 09106537
• NDL書誌ID: 11183081
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030813321
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11183081
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011298645
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可