ＰＡＣｌで凝集処理したフミン酸溶液の精密濾過特性

• 入谷 英司

  名古屋大学大学院工学研究科化学・生物工学専攻

• 片桐 誠之

  名古屋大学大学院工学研究科化学・生物工学専攻

• 佐野 泰之

  名古屋大学大学院工学研究科化学・生物工学専攻

書誌事項

タイトル別名

• Properties of Microfiltration of Humic Acid Solution Flocculated with PACl
• PACIで凝集処理したフミン酸溶液の精密濾過特性
• PACI デ ギョウシュウ ショリ シタ フミンサン ヨウエキ ノ セイミツ ロカ トクセイ

抄録

PACl（ポリ塩化アルミニウム）で凝集処理したフミン酸溶液の精密濾過の性能を，濾過速度の逆数と単位膜面積あたりの濾液量との関係を表す実験結果に基づいて決定した濾過ケークの平均ケーク比抵抗α_avによって評価した．pH 5では，PAClを過剰に添加すると，凝集フロックが再分散してα_avは顕著に増大した．シリンジフィルターによるフミン酸の初期透過率の実験データに基づき，フロックの再分散によって生じたサブミクロン粒子量の増加が，α_avの増大を引き起こすものと推察された．このことは，シリンジフィルター試験で測定した初期透過率が，凝集・膜濾過特性の簡易評価に利用できることを示す．また，pH 7での凝集操作やベントナイトの添加を行うと，凝集フロックが再分散しないPACl添加濃度域が拡がることによって，精密濾過性能を改善することができた．

収録刊行物

• 化学工学論文集

  化学工学論文集 37 (3), 246-250, 2011

  公益社団法人 化学工学会

キーワード

• フミン酸
• 精密濾過
• 凝集
• ケーク比抵抗
• PACl

詳細情報

• CRID: 1390001204512435968
• NII論文ID: 10029241682
• NII書誌ID: AN00037234
• DOI: 10.1252/kakoronbunshu.37.246
• COI: 1:CAS:528:DC%2BC3MXht1yrtr%2FI
• ISSN: 13499203
• ISSN: 0386216X
• NDL書誌ID: 11188869
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11188869
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/kakoronbunshu/37/3/37_3_246/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可