急性肝不全に対する抗凝固療法中に左上腕部筋肉内血腫が増悪した重症型アルコール性肝炎の1例

  • 橋口 正史
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 最勝寺 晶子
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 馬渡 誠一
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 小田 耕平
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 馬場 善政
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 蔡 榮鴻
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 呉 建
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 熊谷 公太郎
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 玉井 努
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 森内 昭博
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 宇都 浩文
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 桶谷 眞
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 井戸 章雄
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学
  • 坪内 博仁
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学

書誌事項

タイトル別名
  • A case of severe alcoholic hepatitis with development of an intramuscular hematoma in the left upper arm following anticoagulation therapy
  • 症例報告 急性肝不全に対する抗凝固療法中に左上腕部筋肉内血腫が増悪した重症型アルコール性肝炎の1例
  • ショウレイ ホウコク キュウセイ カンフゼン ニ タイスル コウギョウコ リョウホウ チュウ ニ ヒダリ ジョウワンブ キンニク ナイ ケッシュ ガ ゾウアク シタ ジュウショウガタ アルコールセイ カンエン ノ 1レイ

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抄録

25歳女性.20歳時からアルコールを多飲,入院加療歴があった.2009年12月初旬から倦怠感,発熱,黄疸が出現,症状発現15日後に当科入院した.重症型アルコール性肝炎と診断,アンチトロンビン(AT)濃縮製剤などの抗凝固療法を行った.全身状態,肝機能とも改善傾向であったが,血圧測定後に出現した左上腕の皮下血腫が体幹まで拡大し貧血が進行,造影CTでは左上腕部に筋肉内血腫を認めた.圧迫止血を強化し,血腫の進展は止まったが,持続的なAT-III低下に対して再度AT濃縮製剤を投与したところ,筋肉内血腫の増悪と貧血の進行がみられた.急性肝不全では抗凝固療法が有用とされるが,筋肉内血腫で死亡した症例も報告されており注意が必要である.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 52 (1), 18-25, 2011

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (29)*注記

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