o-スルホフェニルフルオロンを用いるマンガン(II)及び塩基性ポリアミノ酸の吸光光度定量

書誌事項

タイトル別名
  • Spectrophotometric Determination of Manganese(II) and Basic Polyamino Acids with o-Sulfophenylfluorone
  • o-スルホフェニルフルオロンを用いるマンガン(2)及び塩基性ポリアミノ酸の吸光光度定量
  • o スルホフェニルフルオロン オ モチイル マンガン 2 オヨビ エンキセイ ポリ アミノサン ノ キュウコウ コウド テイリョウ

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抄録

著者らはこれまで[色素-金属イオン-被分析物質]間の三元錯体生成反応を利用する金属イオン,タンパク質,医薬品などを標的分子とした数多くの生体関連物質の簡便,高感度で実用的な分析法を開発している.今回,キサンテン系色素のo-スルホフェニルフルオロン(SPF)を用いるマンガン(II)及び塩基性ポリアミノ酸の吸光光度分析法の開発について検討した.マンガン(II)においては,塩基性域で陽イオン性界面活性剤の塩化ステアリルトリメチルアンモニウム共存下,SPFを用いることにより,モル吸光係数(ε)=1.63×105 L mol-1 cm-1の高感度で,0.06~3.3 μg/mLの濃度範囲のマンガン(II)〔Mn(II)〕を吸光光度定量することができた.また,塩基性ポリアミノ酸では塩基性域で非イオン性界面活性剤のポリビニルアルコール共存下,SPF及びMn(II)を用い,ポリリジンをε ≈ 4.18×106 L mol-1 cm-1,RSD=1.49% の感度及び再現性で,平均分子量10000のポリアルギニンをε ≈ 2.0×105 L mol-1 cm-1で測定可能であった.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 60 (8), 619-627, 2011

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (27)*注記

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