原発性早期虫垂癌の2例―本邦報告42例の検討

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  • Two Cases of Early Vermiform Appendix Adenocarcinoma and a Review of 42 Cases in Japan

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抄録

原発性虫垂癌が早期癌として診断されることは非常に稀である.われわれは2例の原発性早期虫垂癌を経験したので本邦報告例の検討と併せて報告する.症例1は36歳の男性.右下腹部痛を主訴に当院を受診し,理学所見より急性虫垂炎と診断し虫垂切除術を施行した.切除標本の病理学的検査にて虫垂上皮内癌と診断された.症例2は81歳,男性.腎細胞癌再発に対して分子標的治療薬を投与中に発熱・腹痛が出現し,当院へ紹介となった.腹部CTほかにて虫垂炎と診断し虫垂切除術を施行した.切除標本の病理学的検査にて虫垂先端の穿孔部に高度異型上皮を認め,虫垂上皮内癌と診断した.

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