書誌事項
- タイトル別名
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- A case of noninvasive positive pressure ventilation using a helmet in a child with post-extubation upper airway stenosis
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抄録
患者は5歳の男児。発熱,嘔吐,痙攣が出現したため近医へ救急搬送され,抗痙攣薬投与,気管挿管後に,新型インフルエンザ脳症の診断にて当院へ紹介搬送された。ICUにて鎮静下に人工呼吸管理,および脳浮腫に対する治療を開始した。その後痙攣はみられず,第7病日,デクスメデトミジンのみ投与しながら覚醒させ抜管した。しかし,抜管直後より上気道狭窄音,陥没呼吸,努力性呼吸,頻呼吸を認めたため,ヘルメット型マスクCASTER“R”小児用を装着し非侵襲的陽圧換気(noninvasive positive pressure ventilation, NPPV)を開始したところ,呼吸状態はすぐに改善した。エア・リークはほとんど認めなかった。患児が嫌がる様子はなく,意志疎通も可能であり,声もはっきりと聞き取れた。翌日NPPVから離脱でき,再挿管を回避できた。ヘルメット型マスクは圧迫感がなく,小児でも受容性が高いため,小児にNPPVを施行する際に有用なデバイスとなることが示唆された。
収録刊行物
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- 日本集中治療医学会雑誌
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日本集中治療医学会雑誌 18 (1), 95-99, 2011
一般社団法人 日本集中治療医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679422434816
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- NII論文ID
- 10029383026
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- NII書誌ID
- AN10474053
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- ISSN
- 1882966X
- 13407988
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可