豚の全身性<i>Actinobacillus suis</i>感染症

• 佐々木 羊介

  明治大学農学部 (独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所

• KABALI Emmanuel

  (独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所 University of Zambia

• 芝原 友幸

  (独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所

• 小林 秀樹

  (独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所

• 清水 稚恵

  北海道石狩家畜保健衛生所

• 森田 大輔

  北海道石狩家畜保健衛生所

• 久保 正法

  (独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所

書誌事項

タイトル別名

• Systemic <i>Actinobacillus suis </i>Infection in a Piglet
• 豚の全身性Actinobacillus suis感染症
• ブタ ノ ゼンシンセイ Actinobacillus suis カンセンショウ

抄録

重度の削痩が認められた30日齢の離乳豚を剖検したところ，線維素性胸膜肺炎がみられた．病理組織学的に，肺胸膜，心外膜および腎臓髄質に多数の壊死巣が認められ，その周囲を核が伸長した好中球が層状に取り巻く像が確認された．これらの病変部にはグラム陰性菌塊が認められた．同様の病変は肝臓，脾臓，腸間膜および大脳にも認められた．免疫組織化学的に，このグラム陰性桿菌は抗Actinobacillus suis血清に対して陽性反応を示した．病変部から病原菌の分離培養ができなかったため，ホルマリン固定パラフィン包埋組織切片からDNAを分離した．16S rRNA遺伝子の一部を増幅・塩基配列解析した結果，分離したDNAはA. suisと高い相同性がみられた（100％の相同性，650bp比較）．以上の成績から，A. suisがこの子豚に壊死性胸膜肺炎，心外膜炎および腎炎を引き起こしたと考えられた．

収録刊行物

• 日本獣医師会雑誌

  日本獣医師会雑誌 64 (5), 381-384, 2011

  公益社団法人 日本獣医師会

キーワード

• <i>Actinobacillus suis</i>感染症
• 壊死性胸膜肺炎
• 全身感染

詳細情報

• CRID: 1390282679690895744
• NII論文ID: 10029384030
• NII書誌ID: AN00191857
• DOI: 10.12935/jvma.64.381
• ISSN: 21860211
• ISSN: 04466454
• NDL書誌ID: 11115744
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010811654
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11115744
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvma/64/5/64_381/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011229695
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可