UASBリアクターを用いたメタノール廃水の嫌気性処理に関する研究

  • 閻 峰
    東北大学大学院工学研究科土木工学専攻
  • 小林 拓朗
    (独)国立環境研究所循環型社会・廃棄物研究センター
  • 高橋 慎太郎
    東北大学大学院工学研究科土木工学専攻
  • 李 玉友
    東北大学大学院環境科学研究科環境科学専攻
  • 大村 達夫
    東北大学大学院工学研究科土木工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Anaerobic Treatment of Methanol Wastewater in a USAB Reactor
  • UASB リアクター オ モチイタ メタノール ハイスイ ノ ケンキセイ ショリ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

メタノール排水は製紙産業や化学産業から多く排出される.本研究はメタノール廃水のUASB処理性能を把握することを目的として,中温条件のUASBリアクターを用いてメタノールを唯一の炭素源とした人工排水の連続処理実験を行った.連続運転は430日以上の長期に渡って行い,容積負荷を2.5 kgCODCr・m-3・d-1から120 kgCODCr・m-3・d-1まで段階的に上昇させた.容積負荷30kgCODCr・m-3・d-1においてS-COD除去率95%以上を達成するとともに,グラニュールの形成・維持が確認された.グラニュールの粒径は0.1~2mmであり,SEMによって球菌が凝集している様子が観察された.メタン生成活性試験ではメタノールと水素に高い利用活性が見られた.クローン解析とFISH法による解析の結果からグラニュールで優占している古細菌はメタノール資化性のMethanomethylovorans hollandicaであることが示唆された.

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参考文献 (30)*注記

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