臍帯血移植後に生着不全となったがPh染色体の消失を認めたPh染色体陽性急性骨髄性白血病

書誌事項

タイトル別名
  • Loss of Philadelphia chromosome after graft failure following cord blood transplantation for Philadelphia chromosome-positive acute myeloid leukemia
  • 症例報告 第163回日本血液学会例会:黒川峰夫例会長 推薦演題 臍帯血移植後に生着不全となったがPh染色体の消失を認めたPh染色体陽性急性骨髄性白血病
  • ショウレイ ホウコク ダイ163カイ ニホン ケツエキ ガッカイ レイカイ クロカワ ミネオ レイカイチョウ スイセン エンダイ サイタイ ケツ イショク ゴ ニ セイチャク フゼン ト ナッタ ガ Ph センショクタイ ノ ショウシツ オ ミトメタ Ph センショクタイ ヨウセイ キュウセイ コツズイセイ ハッケツビョウ

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抄録

症例は58歳,男性。Philadelphia染色体(Ph)陽性急性骨髄性白血病(Ph+AML)と診断し,imatinib併用化学療法後,骨髄非破壊的臍帯血移植を施行した。その後生着不全となったが,Ph+AMLクローンは消失しdel(20q)を伴うクローン性自己造血が回復した。現在も汎血球減少を認めるが輸血不要で通院中である。本例はdel(20q)を伴う骨髄異形成症候群(MDS)に付加異常としてPh染色体が獲得された後に白血病に移行した病態が示唆される症例である。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 52 (2), 58-62, 2011

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (9)*注記

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