MALTリンパ腫と濾胞性リンパ腫を合併したdiscordant lymphomaと考えられる2例

書誌事項

タイトル別名
  • Two cases of discordant lymphomas consisting of MALT lymphoma and follicular lymphoma
  • 症例報告 MALTリンパ腫と瀘胞性リンパ腫を合併したdiscordant lymphomaと考えられる2例
  • ショウレイ ホウコク MALT リンパ シュ ト ロホウセイ リンパ シュ オ ガッペイ シタ discordant lymphoma ト カンガエラレル 2レイ

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抄録

異なった組織型が異なる臓器に合併するdiscordant lymphomaは稀な病態であるが,われわれはMALTリンパ腫と濾胞性リンパ腫の合併例を2症例経験した。症例1は53歳女性で,左耳下腺部のMALTリンパ腫と十二指腸・小腸の濾胞性リンパ腫を認めた。症例2は38歳女性で,小腸・大腸のMALTリンパ腫と十二指腸・骨髄の濾胞性リンパ腫が確認された。近年,十二指腸原発の濾胞性リンパ腫は病態的にMALTリンパ腫に近い性格を有していることが指摘されており,両症例とも十二指腸に濾胞性リンパ腫を認めている点が注目される。MALTリンパ腫と十二指腸原発の濾胞性リンパ腫との間に共通の病態が存在する可能性が示唆される貴重な症例と考えられる。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 52 (7), 540-545, 2011

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (8)*注記

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