末梢血管描出による分葉不全の術前評価

  • 三澤 賢治
    社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 外科
  • 西田 保則
    社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 外科
  • 西 智史
    社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 外科
  • 三島 修
    社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 外科
  • 北野 司久
    社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 外科
  • 北澤 勉
    社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 内科
  • 吉岡 照晃
    社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 内科
  • 古川 智子
    社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 放射線科
  • 伊藤 敦子
    社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 放射線科
  • 小口 和浩
    社会医療法人財団慈泉会 相澤病院 放射線科

書誌事項

タイトル別名
  • Preoperative evaluation of lobulation of the lung by peripheral vessel depiction on CT angiography

この論文をさがす

抄録

通常の水平段CTでは上中葉間の分葉について評価困難なことも多い.今回,末梢血管描出による術前評価を行い,実際の手術所見と対比検討した.<br>対象は,2010年1月~12月まで当院で行った右上葉切除術15例で,術前に分葉の状態を3段階に分類し,葉間切離の有無,Endo GIATM(COVIDIEN:以下E-GIA)使用の有無について評価した.分葉良好と判断した5例のうち,3例については,葉間切離がまったく不要であった.軽度分葉不全と判断した症例は9例,重度は1例であり,すべての症例で葉間切離にE-GIAを必要とした.重度分葉不全と判断した症例では,葉間付着面が厚くステープル丈の高いgreen cartridge(厚さ4.8mm)が必要であった.末梢血管描出による分葉の評価は,術中所見とも合致し,手術プランニングのための有用な画像評価と考えた.

収録刊行物

参考文献 (10)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ