大量出血をきたし緊急手術を施行した大腸ａｎｇｉｏｄｙｓｐｌａｓｉａの１例

• 上杉 尚正

  山口大学大学院医学系研究科器官病態外科学分野（外科学第一）

• 竹重 元寛

  周南記念病院外科

• 竹本 圭宏

  山口大学大学院医学系研究科器官病態外科学分野（外科学第一）

• 原田 栄二郎

  山口大学大学院医学系研究科器官病態外科学分野（外科学第一）

• 榎 忠彦

  山口大学大学院医学系研究科器官病態外科学分野（外科学第一）

• 濱野 公一

  山口大学大学院医学系研究科器官病態外科学分野（外科学第一）

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Colonic Angiodysplasia with Massive Gastrointestinal Bleeding.
• タイリョウ シュッケツ オ キタシ キンキュウ シュジュツ オ シコウ シタ ダイチョウ angiodysplasia ノ 1レイ
• 症例報告 大量出血をきたし緊急手術を施行した大腸angiodysplasiaの1例
• ショウレイ ホウコク タイリョウ シュッケツ オ キタシ キンキュウ シュジュツ オ シコウ シタ ダイチョウ angiodysplasia ノ 1レイ

抄録

繰り返す血便に対する経過観察中に，出血性ショックとなり緊急手術を施行した大腸angiodysplasiaの１例を経験した．症例は62歳，男性．約10年間の繰り返す血便を認めていた．腹部X線，CT検査上，小腸内に鏡面像を認めた．下部消化管内視鏡検査で，大腸内に出血源は認めなかった．出血シンチグラフィを撮影したが陽性所見は得られなかった．経過観察中，大量出血に伴う意識消失発作を認め緊急手術を施行した．術中全小腸内視鏡検査を施行したが，出血源は認めなかった．右側結腸内に出血が多かったため，結腸右半切除術を施行した．術後の病理組織検査で， 盲腸angiodysplasiaと診断した．本症は比較的まれな疾患で，しばしば大量の消化管出血をきたし緊急処置を要する．出血性ショックをきたしたものの，緊急手術により救命しえた大腸angiodysplasiaの１例を経験したので報告する．

収録刊行物

• 山口医学

  山口医学 60 (4), 113-116, 2011

  山口大学医学会

キーワード

• 大腸
• angiodysplasia

詳細情報

• CRID: 1390001204835274368
• NII論文ID: 10029463572
• NII論文ID: 130004475989
• NII書誌ID: AN00243156
• DOI: 10.2342/ymj.60.113
• ISSN: 18804462
• ISSN: 05131731
• NDL書誌ID: 11229046
• Web Site: https://petit.lib.yamaguchi-u.ac.jp/18782
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11229046
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012016321
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可