ヒスタミンの関与が考えられた寒冷蕁麻疹の一男児例

  • 正田 哲雄
    横浜市立みなと赤十字病院 小児科
  • 磯崎 淳
    横浜市立みなと赤十字病院 アレルギーセンター 小児科
  • 小川 倫史
    北里大学 医学部 小児科
  • 野間 剛
    北里大学 医学部 小児科
  • 中村 陽一
    横浜市立みなと赤十字病院 アレルギーセンター アレルギー科
  • 川野 豊
    横浜市立みなと赤十字病院 アレルギーセンター 小児科

書誌事項

タイトル別名
  • A pediatric case of cold urticaria mediated by histamine

この論文をさがす

抄録

症例は5歳,男児.3歳時の冬から寒冷部位に蕁麻疹を発症した.症状が増悪傾向となり当科を受診した.寒冷刺激試験は陽性で,他の所見を認めず,本態性局所寒冷蕁麻疹と診断した.寒冷刺激試験で血漿ヒスタミンを経時的に測定したところ,著明な上昇を認めた.さらにヒスタミンH1受容体拮抗薬により症状の軽快を認めたことから,本症例ではヒスタミンの関与が示唆された.小児例に関する報告は稀少であるので報告した.今後症例の蓄積とともに,ヒスタミンを含む化学伝達物質の更なる検討が必要であると考えられた.

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ