消化管カポジ肉腫を発症した後天性免疫不全症候群患者8症例の臨床的検討

• 太田 高志

  国立病院機構大阪医療センター 消化器科

• 由雄 敏之

  国立病院機構大阪医療センター 消化器科

• 大田 真紀代

  国立病院機構大阪医療センター 消化器科

• 長谷川 裕子

  国立病院機構大阪医療センター 消化器科

• 巽 香織

  国立病院機構大阪医療センター 消化器科

• 外山 隆

  国立病院機構大阪医療センター 消化器科

• 中水流 正一

  国立病院機構大阪医療センター 消化器科

• 葛下 典由

  国立病院機構大阪医療センター 消化器科

• 児玉 良典

  国立病院機構大阪医療センター 臨床検査科

• 三田 英治

  国立病院機構大阪医療センター 消化器科

書誌事項

タイトル別名

• CLINICAL COURSE AND MANAGEMENT OF EIGHT CASES OF GASTROINTESTINAL KAPOSI'S SARCOMA RELATED TO ACQUIRED IMMUNODEFICIENCY SYNDROME

抄録

我が国のHIV感染者，AIDS発症者は依然として増加傾向であり，カポジ肉腫（KS）の診断，治療に関わる機会は増えている．われわれは当院で経験したHIV感染を合併した消化管KS症例の臨床像をretrospectiveに検討した．患者は全例男性で，食道から大腸の全消化管に赤～暗赤色を呈する表面平滑な粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた．1例は消化管KSからHIV感染症が明らかとなった．liposomal doxorubicin投与と抗HIV療法を行い，内視鏡で確認できた全例でKSは縮小し，全例生存している．消化管KSはHIV感染症の診断の契機ともなり，内視鏡医は特徴的な内視鏡像を熟知するべきと考える．

収録刊行物

• 日本消化器内視鏡学会雑誌

  日本消化器内視鏡学会雑誌 53 (7), 1786-1796, 2011

  一般社団法人 日本消化器内視鏡学会

キーワード

• 消化管カポジ肉腫
• 後天性免疫不全症候群(AIDS)
• HIV
• 化学療法
• Highly active antiretroviral therapy（HAART)

詳細情報

• CRID: 1390282679195262336
• NII論文ID: 10029562442
• NII書誌ID: AN00192102
• DOI: 10.11280/gee.53.1786
• ISSN: 18845738
• ISSN: 03871207
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011312623
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可