先天性外耳道閉鎖症例における埋め込み型骨導補聴器（Ｂｏｎｅ‐Ａｎｃｈｏｒｅｄ　Ｈｅａｒｉｎｇ　Ａｉｄ：ＢＡＨＡ）の有効性に関する検討

• 福島 邦博

  岡山大学耳鼻咽喉・頭頸部外科

• 假谷 伸

  岡山大学耳鼻咽喉・頭頸部外科

• 長安 吏江

  岡山大学耳鼻咽喉・頭頸部外科

• 福田 諭

  北海道大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科

• 小林 俊光

  東北大学耳鼻咽喉・頭頸部外科

• 喜多村 健

  東京医科歯科大学耳鼻咽喉科

• 熊川 孝三

  虎の門病院耳鼻咽喉科・聴覚センター

• 宇佐美 真一

  信州大学耳鼻咽喉科

• 岩崎 聡

  信州大学医学部附属病院人工聴覚器学講座

• 土井 勝美

  近畿大学耳鼻咽喉科

• 暁 清文

  愛媛大学耳鼻咽喉科

• 東野 哲也

  宮崎大学耳鼻咽喉・頭頸部外科

• 西崎 和則

  岡山大学耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名

• Multicenter Clinical Study of Bone-anchored Hearing Aids in Japan-Application for Congenital Auricular Atresia-
• 先天性外耳道閉鎖症例における埋め込み型骨導補聴器(Bone-Anchored Hearing Aid:BAHA)の有効性に関する検討
• センテンセイ ガイジドウ ヘイサ ショウレイ ニ オケル ウメ コミ ガタ コツドウ ホチョウキ Bone Anchored Hearing Aid BAHA ノ ユウコウセイ ニ カンスル ケントウ

抄録

先天性外耳道閉鎖症例に対するBAHAの有用性について検討を加えた. 2006年12月から2009年3月に9施設を受診し, 書面によるインフォームドコンセントの上で同意が得られた20例を対象に検討した. うち2例はインプラントが脱落し, 最終的には先天性外耳道閉鎖症成人例18例 (両側15例, 片側3例) を対象に音場閾値検査, 語音了解閾値検査の術前および術後12週での前後比較試験を行った. 副次的評価項目として簡略版補聴器有効性評価を使用したアンケート調査を実施した. 自由音場閾値検査, 語音了解閾値検査ともに, 術後有意に改善した. 簡略版補聴器有効性評価を用いたアンケートでも「音の響く感じ」をのぞいて, ほぼすべての項目で裸耳よりも有意に改善していた. BAHAは, 先天性外耳道閉鎖症患者のQOLを改善する目的で, 有用な選択肢の一つであると考えられた.

収録刊行物

• 日本耳鼻咽喉科学会会報

  日本耳鼻咽喉科学会会報 114 (9), 761-767, 2011

  一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

キーワード

• 先天性外耳道閉鎖症
• 埋め込み型骨導補聴器
• 前後比較試験

詳細情報

• CRID: 1390282679987342208
• NII論文ID: 10029699653
• NII書誌ID: AN00191551
• DOI: 10.3950/jibiinkoka.114.761
• COI: 1:STN:280:DC%2BC3MbosVGjsA%3D%3D
• ISSN: 18830854
• ISSN: 00306622
• NDL書誌ID: 11249973
• PubMed: 22073602
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11249973
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012020942
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可