フキ（<i>Petasites japonicus</i>）のクロロゲン酸酸化酵素の精製と性質

• 韓 雲哲

  延辺農業科学研究院

• 趙 福善

  延辺農業科学研究院

• 小川 剛史

  佐賀大学農学部

• 太田 真由美

  佐賀大学農学部

• 藤田 修二

  佐賀大学農学部

書誌事項

タイトル別名

• Purification and Characterization of Polyphenol Oxidase from Japanese Butterbur (<i>Petasites japonicus</i>)
• Purification and characterization of polyphenol oxidase from Japanese butterbur (petasites japonicus)

抄録

　フキのポリフェノール酸化酵素をアセトン沈殿，イオン交換クロマトグラフィー，疎水クロマトグラフィーおよびゲル濾過により精製した。これらの操作により，本酵素はアセトン分画後の粗酵素液の約115倍に精製され，回収率は11.3％であった。本酵素はPAGEおよびSDS-PAGE上で単一のバンドを示し，電気泳動的に均一であった。精製酵素の分子量はゲル濾過およびSDS-PAGEによりそれぞれ26,000および25,000と推定された。本酵素はクロロゲン酸および（－）-エピカテキンを強く酸化し，クロロゲン酸（pH 4.0，30℃で測定）および（－）-エピカテキン（pH 8.0，30℃で測定）の酸化反応時のミカエリス定数はそれぞれ，0.14 mMおよび0.7 mMであった。本酵素のクロロゲン酸酸化活性（ChO）および（－）-エピカテキン酸化活性（EpO）の最適pHはそれぞれ，4.0および8.0であった。ChO，EpOの両活性ともpH4～9の範囲で，4℃，22時間安定であった。両活性とも最適温度は30℃であり，60℃で10分間の加熱処理に対して安定であった。両活性とも5 mMの_L-アスコルビン酸および_L-システインにより強く阻害された。

収録刊行物

• 日本食品保蔵科学会誌

  日本食品保蔵科学会誌 35 (4), 179-186, 2009

  一般社団法人　日本食品保蔵科学会

キーワード

• ポリフェノール酸化酵素
• フキ（<i>Petasites japonicus</i>）
• クロロゲン酸酸化酵素活性
• エピカテキン酸化酵素活性
• 精製と性質

詳細情報

• CRID: 1390573242570284672
• NII論文ID: 10029726711
• NII書誌ID: AA11178236
• DOI: 10.5891/jafps.35.179
• ISSN: 21861277
• ISSN: 13441213
• NDL書誌ID: 10393768
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010780484
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10393768
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jafps/35/4/35_179/_pdf
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可