審美障害の回復に咬合修正を行った症例

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タイトル別名
  • A Case of Occlusal Treatment for Esthetic-Disturbances

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抄録

症例の概要:患者は71歳女性,審美障害を主訴として来院した.下顎の偏位,咬合高径の低下および開口障害が認められたため,オクルーザルスプリントを用いた下顎位の治療を優先した上で審美的回復を図り,最終補綴を行った.<br>考察:最初の補綴時では短縮歯列としたため,下顎位の安定や偏咀嚼の是正には至らずトラブルを生じた.再補綴時には,咬合平面の修正と適切なアンテリアガイダンスの付与,さらに十分な支持性と把持性を確保した部分床義歯の装着により機能と審美の回復ができ,良好な経過(3年間)を得ている.<br>結論:審美障害の主訴であっても下顎位や咬合に問題のある症例では,的確に診断しこれらの対応を優先に行うことが重要である.

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参考文献 (3)*注記

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