日本における土壌教育の現状と課題

書誌事項

タイトル別名
  • Present conditions and problems of soil education in Japan
  • ニホン ニ オケル ドジョウ キョウイク ノ ゲンジョウ ト カダイ

この論文をさがす

抄録

日本における学校教育現場や博物館などでの土の取り扱いは不十分な状況にある.(社)日本土壌肥料学会土壌教育委員会では,学習指導要領と土壌の取り扱いを対応させた教員向け図書の刊行,教材の開発や,野外での土の断面観察会の実施を行ってきた.これらの活動は,自然観察指導員や観察会に参加した教員によって,地域環境教育に根づきつつある.また課題として,土壌教育の場および対象者を広げていくことが重要であり,教材開発,泥ダンゴや泥染めなどの土に気軽に触れあうことから始められる教育プログラムの実施,土壌モノリスの活用を進めていくことが有効であると考えられる.今後,教育現場との連携の中で問題点を探りながら,土の教育を推進していくこと,ならびに専門分野の枠を超えた教育活動を担う指導者・研究者の連携を深めていくことが不可欠である.

収録刊行物

  • 第四紀研究

    第四紀研究 50 (5), 221-230, 2011

    日本第四紀学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (60)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ