多発外傷を伴う外傷性胸部大動脈損傷の1例

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タイトル別名
  • A case of traumatic injury of the thoracic aorta

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抄録

われわれは,外傷性胸部大動脈損傷の1例を経験したので報告する.症例は22歳,男性.作業中に1.5mの高さから転落し,当院救命救急センター搬入.レントゲン検査.CT検査にて,胸部大動脈損傷,肝損傷,下顎骨骨折,腰椎骨折,左大腿骨骨折,左脛骨骨折,左腓骨骨折の診断.肝損傷については保存的加療,多発骨折については,後日,観血的手術の方針とし,胸部大動脈損傷に対して緊急手術施行.大動脈は遠位弓部で損傷しており,周囲の血腫と胸腔内出血を認めた.胸部大動脈人工血管置換術を施行.術後経過は良好で,下顎骨骨折,腰椎骨折,左大腿骨骨折に対する手術を経たのち,119日目に軽快退院となった.

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