テープメジャーを用いた肩甲骨位置測定法の検者内・検者間信頼性

  • 吉田 一也
    人間総合科学大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻
  • 藤縄 理
    埼玉県立大学 保健医療福祉学部 理学療法学科
  • 原 和彦
    埼玉県立大学 保健医療福祉学部 理学療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Intra- and Inter-rater Reliability of the Method of Measuring the Scapular Position using a Tape Measure
  • テープメジャー オ モチイタ カタ コウコツ イチ ソクテイホウ ノ ケンシャ ナイ ・ ケンシャ カン シンライセイ

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抄録

〔目的〕考案したテープメジャーを用いた肩甲骨位置測定法の信頼性を検証すること.〔方法〕本測定法の信頼性として,検者6名と被検者3名を対象とする測定値の検者内・検者間の信頼性をそれぞれICC(1, 1),ICC(2, 1),95%信頼区間(95%CI),測定の標準誤差(SEM)によって評価し検討した.測定は,臨床経験の差の有無を検定するために,骨指標点にマーカーを貼付せずに実施した.〔結果〕本測定法の検者内信頼性はICC -0.50~0.97,95%CI -0.05~1.00,SEM 0.14~0.74 cm,検者間信頼性はICC 0.19~0.45,95% CI 0.02~0.78,SEM 0.30~0.60 cmであった.本研究では検者間の触診技術の差によって測定値のばらつきが大きかった.〔結語〕本測定法は特に検者間信頼性で低値を示した.触診ポイントを一定にすることが重要であった.検者の触診技術を高め,骨指標点にマーキングしてから測定することで,信頼性が向上し臨床応用が可能となると考える.<br>

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参考文献 (22)*注記

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