イミン架橋によって環の動的挙動を制御する主鎖型オリゴロタキサンの構築とそのスイッチング特性

書誌事項

タイトル別名
  • Construction of Main-Chain Type Oligorotaxanes and Their Switching Properties: Controlled Dynamic Behavior by Imine-Bonding Formation and Cleavage
  • イミン カケハシ ニ ヨッテ カン ノ ドウテキ キョドウ オ セイギョ スル シュサガタ オリゴロタキサン ノ コウチク ト ソノ スイッチング トクセイ

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抄録

イミン架橋型擬ロタキサンは,軸分子となるヒドリンダセンジホルミル体とジアミノマクロサイクル間のイミン結合形成によって構築される.このイミン架橋型擬ロタキサンは,中性および塩基性条件下においては脱スレッドしないため,さまざまな誘導化が可能である.本研究では,このイミン架橋型擬ロタキサンを軸部分で複数個連結したイミン架橋型オリゴ擬ロタキサンの構築を鍵反応として,イミン架橋型/水素結合型ロタキサン間スイッチング特性をもつオリゴロタキサンを創出した.イミン架橋型オリゴロタキサンは,イミン架橋型擬ロタキサンの軸末端を水素結合部位となるトリエチレングリコールエーテル鎖により連結してオリゴマー化した後,末端を封鎖することにより得られた.トリフルオロ酢酸を酸触媒とするイミン結合の加水分解により,いずれのオリゴロタキサンにおいても水素結合型ロタキサンへ独占的に変換されることが確認された.また,この加水分解溶液を加熱することによりイミン架橋型ロタキサンが再生し,温度変化によって環の位置が制御されるイミン架橋型/水素結合型間スイッチングが達成された.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 68 (12), 795-803, 2011

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (20)*注記

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