虫垂炎術後7年目に腹壁膿瘍を形成した1例

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  • A Case Report of Abdomial Wall Abscess 7 Years After Appendectomy

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抄録

症例は7年前に虫垂切除歴のある20代の男性.発熱と右上腹部の腫脹・疼痛を主訴に受診し,腹壁あるいは腹腔内膿瘍を疑われ精査目的入院となった.抗生剤の投与で炎症所見が改善したのち膿瘍・膿瘍壁を一塊に切除摘出,病理検索で肉芽組織中に膿瘍を認め悪性の所見はなかった.術後経過は良好で術7病日に退院した.虫垂炎術後長期間経過して腹壁膿瘍を発症した報告は,1990年以降自験例を含め8例であり比較的稀と思われた2)~8).術後4年,再発兆候はない.

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参考文献 (12)*注記

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