側面頭部エックス線規格撮影を用いた咀嚼筋腱・腱膜過形成症患者の顎顔面形態分析

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  • An analysis of maxillofacial morphology of patients with hyperplasia of the tendon and aponeurosis of masticatory muscles using cephalometric radiography

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抄録

側面頭部エックス線規格写真分析を用いて咀嚼筋腱・腱膜過形成症患者の顎顔面形態の特徴を検討したので報告する。<br> 2006年11月から2011年7月にかけて当科を受診した咀嚼筋腱・腱膜過形成症患者全症例のうち,成人女性10例(平均年齢48歳)を対象とした。比較対照として成人女子プロフィログラム標準データ(被験者数50名)を用いた。調査方法は側面頭部エックス線規格写真を用いて,線分析10項目と角度分析8項目について計測し,Bonferroni法により調整したt検定を行った。対象と標準データの間で前下顔面高(ANS-Me),下顎骨体長(Pog'-Go),上顎切歯歯槽部高(Is-Is'),下顎下縁平面角(Mand. Pl. to SN),下顎枝後縁平面角(Ramus Pl. to SN),咬合平面角(Occ. Pl. to SN),ゴニアルアングル(Gonial Angle)に有意差を認め,対象全体の傾向としてsquare mandibleであり,前下顔面高が小さく咬合平面および下顎下縁平面とも平坦であった。個々の症例についてみると,全員が下顎角の狭小化したsquare mandibleであったが,咬合平面,下顎下縁平面傾斜,前下顔面高により3タイプの顎顔面形態に分類された。<br>

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