上顎洞性後鼻孔ポリープの臨床的検討

• 浅香 大也

  東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科

• 吉川 衛

  東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科

• 中山 次久

  東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科

• 吉田 拓人

  東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科

• 吉村 剛

  東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科

• 飯村 慈朗

  太田総合病院耳鼻咽喉科

• 大櫛 哲史

  東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科

• 松脇 由典

  東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科

• 飯田 誠

  東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科

• 柳 清

  聖路加国際病院耳鼻咽喉科

• 鴻 信義

  東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科

• 森山 寛

  東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科

書誌事項

タイトル別名

• Evaluation of Clinical Features of Antrochoanal Polyps
• ウワアゴドウセイ コウビコウ ポリープ ノ リンショウテキ ケントウ

抄録

上顎洞性後鼻孔ポリープは上顎洞粘膜の慢性炎症を成因とし, 自然口または副口を介して後鼻孔まで伸展したポリープである. 今回われわれは上顎洞性後鼻孔ポリープの臨床的特徴を検討して報告する. 対象期間は2007年4月から2008年3月まで, 東京慈恵会医科大学およびその関連施設計5施設において内視鏡下鼻内手術を施行した慢性副鼻腔炎患者728例のうち, 上顎洞性後鼻孔ポリープと診断された症例15例 (2.1%) を対象として自覚症状, ポリープの基部, 再発率を検討した. 自覚症状としては鼻閉が最も多く, 鼻汁, 後鼻漏が次いで多かった. ポリープ基部は上顎洞底部から後壁が6例と最も多く, 上顎洞底部が4例であった. ポリープの再発を認めた症例は2例であり, いずれも上顎洞底部に存在するポリープの基部が前方に及んでいる症例であった. 術中にポリープの基部を注意深く観察して可能な限り摘出し, 適切な術後治療を行えば再発の制御が可能と考えられた.

収録刊行物

• 日本耳鼻咽喉科学会会報

  日本耳鼻咽喉科学会会報 115 (2), 101-107, 2012

  一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

キーワード

• 内視鏡下鼻内手術
• 術後治療
• 片側性副鼻腔炎
• 下鼻道対孔

詳細情報

• CRID: 1390001205012237312
• NII論文ID: 10030285969
• NII書誌ID: AN00191551
• DOI: 10.3950/jibiinkoka.115.101
• COI: 1:STN:280:DC%2BC38nhsVemsw%3D%3D
• ISSN: 18830854
• ISSN: 00306622
• NDL書誌ID: 023542573
• PubMed: 22568129
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I023542573
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012150783
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可