腹部鈍的外傷により胆管狭窄を来した1例

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タイトル別名
  • A CASE OF BILIARY STRICTURE FOLLOWING BLUNT ABDOMINAL TRAUMA

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抄録

症例は16歳男性.テニスコートを整備中,整地用ローラと鉄柱の間に上腹部を挟まれた.1週間後より食欲不振,嘔気を認め,近医を受診.閉塞性黄疸と診断され,受傷から3週間後当院紹介となった.内視鏡的胆管造影にて中部胆管に径約10mmの平滑な狭窄と肝側胆管の拡張を認め,7F胆管プラスチックステントを1本留置した.1週間後4mm胆管拡張用バルーンにて狭窄部を拡張後,7F胆管プラスチックステントを2本留置とした.3カ月後狭窄部の拡張を確認しステントを抜去,その後9カ月再狭窄を認めていない.腹部鈍的外傷による胆管狭窄は稀であり,治療法は確立されていない.内視鏡的治療が有効であった症例を経験したので報告する.

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