書誌事項
- タイトル別名
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- A case of ulcerative colitis accompanied with myelodysplastic syndrome successfully treated by cyclosporine
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抄録
症例は64歳,男性.前医にて全大腸炎型潰瘍性大腸炎(UC)重症と診断され,経口PSL 45mg,5-ASA 3gを併用し治療開始.高アミラーゼ血症をきたしPSLを減量されたところ,20mg/日の時点で病状の再燃と血小板減少が出現し,その後大量下血による出血性ショックをきたし搬送された.サイトメガロウイルス(CMV)antigenemiaに対する抗ウイルス療法と,UCに対するシクロスポリン(CsA)持続静注にて下血も改善し,血小板も改善傾向であった.その後急性腎不全から心不全をきたし,一時集中治療室管理となるも全身管理にて改善した.経過中CsA濃度低下とともに白血球減少が出現,骨髄生検にて低形成骨髄で,かつ,2血球系統以上の異型細胞を認め,芽球が5.1%を占めることから骨髄異形成症候群(MDS;RAEB-1)と診断された.CsAの血中濃度維持によりUCとMDSの病状はともに安定した.<br>
収録刊行物
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- 日本消化器病学会雑誌
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日本消化器病学会雑誌 108 (8), 1405-1412, 2011
一般財団法人 日本消化器病学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390001206400032512
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- NII論文ID
- 10030298114
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- NII書誌ID
- AN00192124
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- ISSN
- 13497693
- 04466586
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- PubMed
- 21817844
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可