高度肝転移をともなった膵癌に対するGemcitabine/テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(S-1)併用療法の治療成績

  • 松本 俊彦
    独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器内科
  • 竹治 智
    独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器内科
  • 浅木 彰則
    独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器内科
  • 梶原 猛史
    独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器内科
  • 仁科 智裕
    独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器内科
  • 堀 伸一郎
    独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器内科
  • 池田 宣央
    独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器内科
  • 灘野 成人
    独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器内科
  • 井口 東郎
    独立行政法人国立病院機構四国がんセンター消化器内科

書誌事項

タイトル別名
  • Gemcitabine plus S-1 combination therapy (GS therapy) for pancreatic cancer patients with high-grade hepatic metastasis

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抄録

膵癌は最も予後不良で,高度肝転移例ではさらに厳しく,1次化学療法の成否が予後を左右する.今回gemcitabine(GEM)/S-1併用療法(GS療法)を行った高度肝転移膵癌14例の治療成績を報告する.奏効率は43%で,14例全体でのprogression-free survival(PFS)およびoverall survival(OS)は186日および261日で,6カ月および1年生存率は各々71%および21%であった.このうちCA19-9値の50%以上低下をみた8例のPFSおよびOSは,各々238.5日および323日と,非低下群に比べ有意に延長を認めた.有害事象で中止に至ったのは2例のみで忍容性についても問題なかった.高度肝転移を有する膵癌の1次治療としてGS療法が推奨される.<br>

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参考文献 (22)*注記

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