化学療法の効果を切除標本から診断できた腺扁平上皮癌と低分化型腺癌の同時性多発胃癌の1例

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  • Different sensitivity to chemotherapy between adenocarcinoma and adenosquamous carcinoma in a case of synchronous multicentric gastric cancer

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抄録

症例は60歳男性.胃体上部に2型低分化型腺癌,胃体下部に3型腺扁平上皮癌が存在する同時性多発胃癌を認めた.S-1+シスプラチンによる化学療法を施行後に胃全摘術が施行された.摘出標本を検討した結果,低分化型腺癌部においては腫瘍細胞が消失していたが,腺扁平上皮癌部においては抗腫瘍効果がほとんど認められず,腺癌成分と腺扁平上皮癌成分では化学療法に対する感受性が異なっていることが組織学的に確認できた.<br>

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