HPLC及びLC‐MSを用いたきのこ4種中のプリン体プロファイリング

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タイトル別名
  • Profiling of purines in four kinds of mushroom with the use of HPLC and LC-MS

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抄録

きのこ4種に含まれるプリン体をHPLCとLCMSを用いて測定し,プリン体プロファイリング(分子種別分類)を行った.はじめにHPLCを用いて,総プリン体(ヌクレオシド,ヌクレオチド,DNA,RNAを過塩素酸により塩基に加水分解)および遊離のプリン塩基(フリー塩基)を定量した.次にLC-MSを用いて23種類のヌクレオシド,ヌクレオチドを一斉分析して比較した.総プリン体の含量は塩基として算出しているため,LC-MS測定によって得られたヌクレオシド,ヌクレオチドの測定値を換算して,これらに由来するプリン塩基量を求めた.また,DNA・RNAとして存在するプリン体量は総プリン体量からフリー塩基量,ヌクレオシド,ヌクレオチド換算値を減算して求め,プリン体プロファイリングを行った.その結果,きのこ4種の総プリン体は15.6~37.9mg/100g,フリー塩基は0.2~2.4mg/100g,プリンヌクレオシド,ヌクレオチド由来は5.5~13.5mg/100g,DNA・RNAとして存在するプリン体は6.4~24.1mg/100gであり,きのこ4種に共通してDNA・RNAとして存在するプリン体が最も多く含有されていた.

収録刊行物

  • 痛風と核酸代謝

    痛風と核酸代謝 35 (2), 175-181, 2011

    一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (15)*注記

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