近代の杭州における湖浜地区計画に関する研究

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タイトル別名
  • Study on the Lake-side District Plan in Hangzhou, Early-modern Times
  • キンダイ ノ コウシュウ ニ オケル コヒン チク ケイカク ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究は、中国・杭州の都市形態が近代化により大きく変化した1910年代から20年代にかけて行われた新市場の湖浜地区計画の内実を明らかにするものである。景勝地である西湖に隣接する杭州では、近代の杭縣政府の設立により、湖岸の軍用地であった旧満営の城壁が取り払われ、跡地には、公園と商業地を主体とする「新市場計画」が立案された。本研究では、同計画に関する限定的な文献史料に加え、近代杭州に関する地図、地誌、新聞、旅行記などを用い、新市場計画の内容・経緯を跡づけた。計画実施前後の地区の状況を比較した結果、1)道路網、2)土地利用、3)住民・業種、4)街路景観、5)湖浜空間の5点に大きな変化が見られ、杭州の中心市街地は西側に移動し、西湖の景勝地と都市空間が、視覚的にも動線的にも連接されることで、その後の観光都市としての杭州の発展の礎となったことが明らかになった。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 46 (3), 709-714, 2011

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (9)*注記

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