ウエスト症候群の血漿・髄液中サイトカインおよび血漿ACTH濃度の検討

  • 小一原 玲子
    埼玉県立小児医療センター神経科
  • 浜野 晋一郎
    埼玉県立小児医療センター神経科
  • 山本 英明
    埼玉県立小児医療センター臨床研究室 埼玉県立小児医療センター放射線技術部
  • 山口 明
    埼玉県立小児医療センター臨床研究室 埼玉県立小児医療センター放射線技術部
  • 大石 勉
    埼玉県立小児医療センター臨床研究室 埼玉県立小児医療センター感染免疫アレルギー科

書誌事項

タイトル別名
  • Cytokine Profiles in Plasma and CSF and Plasma ACTH Levels in Children with West Syndrome

この論文をさがす

抄録

ウエスト症候群における免疫学的関与を検討した。当院に入院した51例の治療前の血漿、髄液中サイトカイン(IL-1β、4、5、6、8、10、12、15、18、IFN-γ、TNF-α)、血漿ACTHを測定した。(1)症候性と潜因性、(2)治療効果、(3)治療前の発作頻度、(4)長期発作予後において、それぞれを比較検討した。結果は全症例で血漿IL-18が高値を示した。比較検討では、発作頻発群で血漿INF-γが有意に高く、発作稀発群で髄液IL-15が有意に高かった。その他の比較では有意差はなかった。血漿ACTHの平均値は基準値よりも高値だった。IL-18は副腎、下垂体前葉に発現し、corticotropine-releasing hormone(CRH)が関与する視床下部-下垂体-副腎系により活性化されるとされている。ウエスト症候群の発症機序の一つとされているCRH過剰説を支持するものと思われた。<br>

収録刊行物

  • てんかん研究

    てんかん研究 30 (1), 27-34, 2012

    一般社団法人 日本てんかん学会

参考文献 (34)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ