左房後面を占拠する迷走神経発生神経鞘腫に対し3ポート完全胸腔鏡下摘出術を行った1例

  • 田中 俊樹
    山口大学大学院 器官病態外科学・呼吸器外科
  • 上田 和弘
    山口大学大学院 器官病態外科学・呼吸器外科
  • 林 雅太郎
    山口大学大学院 器官病態外科学・呼吸器外科
  • 濱野 公一
    山口大学大学院 器官病態外科学・呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名
  • Three-port total thoracoscopic resection of mediastinal vagal nerve schwannoma adjacent to the esophagus and left atrium: Report of a case

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抄録

症例は73歳,女性.胸痛の精査で行われたCTで縦隔腫瘍を指摘され当科紹介となった.胸部下行大動脈・食道・左房・両側縦隔胸膜・椎体により囲まれた最大径5cm大の充実性腫瘤であり,超音波内視鏡下吸引細胞診で神経原性腫瘍と診断された.その存在部位から迷走神経発生神経鞘腫と診断し,周囲への浸潤がないとの判断で,3ポート完全胸腔鏡下に摘出術を行った.胸腔鏡下のアプローチが困難と思える症例であったが,術前CTによる手術シミュレーションを参考に3ポート完全胸腔鏡下手術を完遂し得た.当科での手術の実際と,その工夫を報告する.

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参考文献 (8)*注記

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