外陰部悪性黒色腫の3例

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タイトル別名
  • Three cases of vulvar malignant melanoma

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抄録

我々は3例の女子外陰部悪性黒色腫を経験したので報告する。症例1:68歳,女性。初診の1ヵ月前に左外陰部の黒色結節を自覚。生検で悪性黒色腫と診断,tumor thickness(以下TT)2.1 mm。拡大切除+両側鼠径リンパ節郭清。pT3aN0M0,stage IIA。DAV-フェロン 5コース施行後フェロン維持療法。術後3年で局所再発・転移ともなし。症例2:62歳,女性。初診の1年前より会陰部に腫瘤を自覚。患者の希望で結節切除+リンパ節生検のみ施行。TT 12.4 mm,pT4bN3M0,stage IIIc,8ヵ月後に肝転移のため死亡。症例3:32歳,女性。初診2年前に外陰部の黒色斑を自覚。広範囲切除+右鼠径リンパ節郭清術施行。TT 8mm,pT4bN1bM0,stage IIIc。術後1年6ヵ月で局所再発,左鼠径リンパ節転移,肺転移が出現しDAC-Tam療法中。外陰部の悪性黒色腫は予後不良といわれており,手術・化学療法などの治療に関して個々の症例で予後決定因子を考慮して決定する必要がある。

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参考文献 (11)*注記

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