切除術を要した出血性小腸憩室の1例

• 石井 亘

  京都第二赤十字病院救命救急センター救急部

• 飯塚 亮二

  京都第二赤十字病院救命救急センター救急部

• 檜垣 聡

  京都第二赤十字病院救命救急センター救急部

• 柿原 直樹

  京都第二赤十字病院外科

• 谷口 弘毅

  京都第二赤十字病院外科

• 竹中 温

  京都第二赤十字病院外科

書誌事項

タイトル別名

• Ileocecal resection for diverticulum of the ileum with hemorrhage—a case report—
• Ileocecal resection for diverticulum of the ileum with hemorrhage^|^mdash;a case report^|^mdash;

抄録

症例は78歳，男性．前日朝より鮮血を含んだ血便を認め当院受診したが経過観察となった．翌日になり3回の下血を認め，意識消失も一回認めたため再度他院受診し，他院血液検査にてHb 8.1g/dlと低値であり当院救命救急センターに紹介搬入となった．入院後輸液管理にて保存加療していたが，再度下血，また血圧低下を認めた．腹部解離性動脈瘤を保存加療されている既往があり血管造影検査は困難であったため，緊急開腹手術を施行した．手術所見は，回腸末端の回腸憩室に出血点と同部位の腸間膜に出血の影響と考えられる間膜出血を認めたため，下血の原因となる出血点として回盲部切除を施行した．その他の腸管に血液の貯留等は認めなかった．術後は新たな消化管出血も認めず，経過良好にて退院となった．消化管出血の原因として小腸からの出血の頻度は少ない．今回，出血性小腸憩室に対して回盲部切除を施行した1例を経験したので文献的考察を含めて報告する．

収録刊行物

• 日本臨床外科学会雑誌

  日本臨床外科学会雑誌 72 (12), 3080-3083, 2011

  日本臨床外科学会

キーワード

• 小腸憩室
• 小腸出血
• 仮性憩室

詳細情報

• CRID: 1390001204853387136
• NII論文ID: 130004517852
• NII論文ID: 10030460607
• NII書誌ID: AA11189709
• DOI: 10.3919/jjsa.72.3080
• ISSN: 18825133
• ISSN: 13452843
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/72/12/72_3080/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012129988
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可