全身麻酔下歯科治療後に広範な皮下気腫と縦隔気腫を認めた1例

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  • Subcutaneous Emphysema and Pneumomediastinum after Third Molar Extraction under General Anesthesia : A Case Report

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抄録

  歯科治療のまれな合併症として,皮下気腫,縦隔気腫がある.今回われわれは,全身麻酔下の歯科治療中に広範な皮下気腫と縦隔気腫を合併した症例を経験した.症例は,78歳男性で歯性嚢胞および埋伏歯に対する抜歯術中にエアタービンによると思われる皮下気腫を認めた.気腫は上気道から縦隔,心臓周囲にも浸潤していた.気腫による気道狭窄が予測されたため,術後も気管挿管を継続して集中治療を行った.患者は,術後2日目に抜管でき,13日目に合併症なく退院した.エアタービンを使用する際には,重篤な気腫を合併する危険性を念頭に置き麻酔管理する必要があると思われた.

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参考文献 (12)*注記

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