職業歌手にみられる急性炎症時の音声障害への対処

• 長西 秀樹

  国際医療福祉大学東京ボイスセンター

• 森 有子

  国際医療福祉大学東京ボイスセンター

• 木村 美和子

  国際医療福祉大学東京ボイスセンター

• 中川 秀樹

  国際医療福祉大学東京ボイスセンター 聖母病院耳鼻咽喉科

• 田村 悦代

  国際医療福祉大学東京ボイスセンター 東海大学医学部附属病院八王子病院耳鼻咽喉科

• 新美 成二

  国際医療福祉大学東京ボイスセンター

• 福田 宏之

  国際医療福祉大学東京ボイスセンター

書誌事項

タイトル別名

• Treatment of Voice Disorders in Professional Singers

抄録

職業歌手にみられる急性炎症による音声障害へ対処する場合には，職業上の要請が強いため，通常の診察・治療に加えて，歌手特有の特殊性を考慮する必要がある．しかし，診療の進め方に特別なことがあるわけではなく問診に始まり声の評価，発声器官の所見に基づく治療を行う．声帯の状態を正確に把握することが重要であり，その評価のためには喉頭ストロボスコピーが有用である．当センターでは，薬物治療，外来でのネブライザー療法，音声治療を中心に治療方針を決定し，声帯の浮腫の状態に応じて，ステロイド投与の適応，その投与方法を決定している．東京ボイスセンターを2010年1年間に受診した急性炎症による音声障害症例は176名で，そのうち職業歌手は56名（31.8％）であった．職業歌手に対する急性期のステロイド投与方法としては，ステロイド吸入のみで対応した症例が最も多く，次いでステロイド点滴，ステロイド内服の順であった．

収録刊行物

• 音声言語医学

  音声言語医学 53 (2), 153-157, 2012

  日本音声言語医学会

キーワード

• 音声障害
• 職業歌手
• 浮腫性声帯炎
• ステロイド
• 喉頭ストロボスコピー

詳細情報

• CRID: 1390001204902992384
• NII論文ID: 10030543433
• NII書誌ID: AN00034826
• DOI: 10.5112/jjlp.53.153
• ISSN: 18843646
• ISSN: 00302813
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012251518
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可