強制薄膜式リアクターを用いたフタロシアニン固溶体ナノ粒子の作製およびその特性

• 前川 昌輝

  エム・テクニック(株) 東京理科大学大学院理工学研究科

• 本田 大介

  エム・テクニック(株)

• 榎村 眞一

  エム・テクニック(株)

• 酒井 秀樹

  東京理科大学大学院理工学研究科 東京理科大学総合研究機構

• 阿部 正彦

  東京理科大学大学院理工学研究科 東京理科大学総合研究機構

書誌事項

タイトル別名

• Fabrication of Phthalocyanine Solid Solution Nanoparticles by Forced Thin Film Reactor and Their Properties
• キョウセイ ハクマクシキ リアクター オ モチイタ フタロシアニンコヨウタイ ナノ リュウシ ノ サクセイ オヨビ ソノ トクセイ

抄録

強制薄膜式リアクター（FTFR）を用いて，銅フタロシアニン（Cu-Pc）と臭素化塩素化亜鉛フタロシアニン（Zn-Pc）の固溶体ナノ粒子を作製した。実験は，発煙硫酸に溶解させたCu-PcとZn-Pcの混合溶液を水に希釈することで，粒子を析出させる方法を用いた。作製したフタロシアニンナノ粒子は，XRD，IR，ICPおよびSTEM-EDSにて評価した。その結果，CuとZnが均一に分布した10～30 nmの固溶体ナノ粒子であることがわかった。UV-Visを用いて可視光領域における透過スペクトル特性を評価した。その結果，CuとZnのモル比を制御することによって，透過スペクトル特性を制御できることがわかった。TG・DTAを用いて熱的特性を確認した。その結果，固溶体化することで分解温度が上昇することがわかった。これらの結果からFTFRを用いることによって新たな特性のフタロシアニンナノ粒子を作製できることを見いだした。

収録刊行物

• 色材協会誌

  色材協会誌 85 (5), 185-190, 2012

  一般社団法人 色材協会

キーワード

• 固溶体
• 銅フタロシアニン
• 臭素化塩素化亜鉛フタロシアニン
• 強制薄膜式リアクター

詳細情報

• CRID: 1390001204139475584
• NII論文ID: 10030602168
• NII書誌ID: AN00354634
• DOI: 10.4011/shikizai.85.185
• COI: 1:CAS:528:DC%2BC38XhtVeitrfE
• ISSN: 18832199
• ISSN: 0010180X
• NDL書誌ID: 023787989
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/023787989
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I023787989
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可