第三世代セファロスポリン耐性大腸菌が分離された犬の6例

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タイトル別名
  • Isolation of Third-Generation Cephalosporin-Resistant <i>Escherichia coli </i>in Six Dogs
  • ダイサン セダイ セファロスポリン タイセイ ダイチョウキン ガ ブンリ サレタ イヌ ノ 6レイ

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抄録

第三世代セファロスポリン系薬(3rd CEP)に耐性を示した大腸菌が,2011年3月から12月の間に来院した犬の膿皮症2例,皮下膿瘍1例,手術部位感染1例,肛門囊炎1例及び膀胱炎1例から分離された.3rd CEP耐性大腸菌はペニシリン系,セファロスポリン系及びモノバクタム系抗菌薬に対しても耐性で,ラタモキセフ,メロペネム及びアミカシンに対して感受性であった.3rd CEP耐性大腸菌の6株中5株(83 %)はホスホマイシン(FOM)に感受性であったが,83 %はレボフロキサシンに耐性であった.3rd CEP耐性大腸菌感染症のすべての症例は,感受性を示したFOMなどの経口抗菌薬を投与することにより治癒した.犬における3rd CEP耐性大腸菌の認識は公衆衛生上も重要であり,動物病院において3rd CEP耐性大腸菌の存在に留意する必要があると考えられる.

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参考文献 (27)*注記

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