自己免疫性膵炎の膵外病変とその診断

• 川 茂幸

  信州大学総合健康安全センター

• 渡邊 貴之

  信州大学医学部消化器内科

• 丸山 真弘

  信州大学医学部消化器内科

• 伊藤 哲也

  信州大学医学部消化器内科

• 村木 崇

  信州大学医学部消化器内科

• 浜野 英明

  信州大学医療情報センター

• 新倉 則和

  信州大学内視鏡センター

書誌事項

タイトル別名

• Extra-pancreatic lesions of autoimmune pancreatitis and diagnostic procedures

抄録

自己免疫性膵炎は多彩な膵外病変を合併し，その検索過程で全身諸臓器に及ぶIgG4関連疾患の存在が明らかとなった．構成疾患としては下垂体炎，涙腺・唾液腺炎（Mikulicz病），甲状腺炎，間質性肺炎，硬化性胆管炎，肝病変，後腹膜線維症，尿細管間質性腎炎，前立腺炎などが報告されている．腫瘤性もしくは壁肥厚性病変，血中IgG4値の上昇，病変局所にIgG4陽性形質細胞の著明な浸潤，ステロイド治療に対する良好な反応性，などが特徴である．しかし，疾患範囲，発症機序，IgG4の役割など病態の詳細はいまだ不明であり，精力的な研究が始まっている．Mikulicz病，腎病変，胆管病変など病態が詳細に検討されたものもあり，独立した疾患単位として診断基準が作成されている．<br>

収録刊行物

• 日本消化器病学会雑誌

  日本消化器病学会雑誌 109 (6), 897-904, 2012

  一般財団法人 日本消化器病学会

キーワード

• IgG4
• IgG4関連疾患
• 自己免疫性膵炎
• Mikulicz病

詳細情報

• CRID: 1390001206400659584
• NII論文ID: 10030651245
• NII書誌ID: AN00192124
• DOI: 10.11405/nisshoshi.109.897
• COI: 1:STN:280:DC%2BC38jgvVSqtA%3D%3D
• ISSN: 13497693
• ISSN: 04466586
• PubMed: 22688165
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012269626
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • PubMed
  • CiNii Articles
  • Crossref
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可