スキンケア中のコットンの持ち方による上肢の動き

書誌事項

タイトル別名
  • Upper Limb Movements Involved in Holding Cotton Pad During Skin Care Treatment
  • - A Comparison between Young and Elderly Women
  • - 若年女性と高齢女性の比較

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抄録

スキンケア用コットンの持ち方を「はさむ」と「つまむ」2つの姿勢に分けた。「はさむ」は手指を伸展させ、指と指の間にコットンをはさむ姿勢であり、「つまむ」は拇指とそれに対向する複数の指でコットンをつまむ姿勢であった。本実験のタスクは化粧水を顔にコットンでなじませる動作であり、18プロセスから成っていた。被験者は30代の社会人女性15名と高齢女性11名であった。測定項目は上肢の筋電図および関節角度であった。結果、「はさむ」場合、コットンを手と顔面の相対的な角度と位置に合わせて幅広く移動させるため、手指と掌についての力および姿勢の変化は大きく、手関節の姿勢変化は小さいことがわかった。「つまむ」場合、手指の力および姿勢は一定であるため、コットンを顔面に移動させるのに、手関節の姿勢変化が大きいことがわかった。<br>コットンの持ち方に関わらず、高齢者の化粧対象部位間の筋活動と関節運動の違いが若年者より小さかった。このことより、高齢者は若年者のように力と姿勢の調整が上手にできず、運動学的により狭くかつ低い活動度であることが示唆された。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 59 (2), 2_63-2_68, 2012

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (12)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680388805504
  • NII論文ID
    10030700238
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.59.2_63
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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